皆さんは、自分の思考を意識して生活していますか?
私は、自分の思考と感情を常に意識して過ごすトレーニングをしています。
認知行動療法の中にもありますが、自分の思考、感情を意識してフォーカスすることは非常に大事です。
思考実験という言葉を知っていますか?
考えれば考えるほど答えの出ないような問題を、頭の中で考えて考えて考えることで、自分なりの答えを導き出していくものです。
思考実験を繰り返すことによって、多角的かつ大局的に脳を刺激して、自分の思考の幅を広げられるし、自分の思考を深く掘り下げる力を鍛えてくれるそうです。
考え抜くことや、自分の意見を持つこと、自分の思考力を持つことはいまの時代には欠かせないスキルになってきているので、やはり常に自分を意識していたいところですよね。
今回は、昨年の秋に買って、3回くらい繰り返し読んだ本、『マンガでわかる!自分の頭で考えるための思考実験』を紹介します。
『マンガでわかる!自分の頭で考えるための思考実験』
面白いと思ったところに付箋貼ってます。笑
考えるのが苦手な人でも、思考力をトレーニングすることができる「思考実験」を、マンガと会話形式でわかりやすく解説。
考えることが楽しくなる!自分なりの答えが出せる!「思考力」の鍛え方をわかりやすくレクチャー。
「アキレスと亀」「トロッコ問題」「テセウスの船」など全14の難問を紹介。
- 作者:北村良子
- 発売日: 2020/06/11
- メディア: 単行本
思考実験て面白いです。
私は馬鹿なので、難しいことはわからないですが、答えのないような物事を考えることが子供の頃からすごく好きでした。
それこそ子供の頃は、空はなぜ青いのか?なぜ雲はあるんだろうか?風はどこから吹いてくるのか?とかいろいろ考えてました。
キリンはなぜあの色でなぜあの模様なんだろう?
地球で一番最初に言葉が生まれたのは、いつどのタイミングで、誰が発したんだろう?
他人が見る私の顔と、私が見る私の顔は、全く違うものかもしれないけど同じものを見てるかもしれない、でもそれを証明する方法はあるんだろうか?
自分のみた夢を残す方法の研究は進んでいるのか?とか、デジャヴはどう証明されてるのか?とか、無数に存在しているはずのパラレルワールドとの交差のタイミングがあるとしたらそれはいつなのか?とか。
実際は、誰か頭のいい人がいろいろ導き出してたり、証明してたり、論文を書いていたり、もうすでに答えが出ているものも、中にはあるかもですけど。
哲学=生きることみたいなもので、哲学することにゴールなんてないし、答えも人それぞれだけど、思考・感情にフォーカスするということは、源とのつながりを意識させてくれるし、繰り返せば繰り返すほど、どんどん本質に近づいて行く。
思い込みや常識、概念、観念を取っ払うにはとても良いわけです。
ただ単にそれらを取っ払えばいいというものではなくて、少なからず人間社会のルールというものがあるので、人間として生きているならそれは守る必要があって、ルールが守れないならそれはただの外道でしかないのでとっとと死んで早く別の学びのために生まれ変わった方が世の中のため。話が逸れました。
思考実験とは?
思考実験 (しこうじっけん、英 thought experiment、独 Gedankenexperiment)とは、頭の中で想像するのみの実験。
科学の基礎原理に反しない限りで、極度に単純・理想化された前提(例えば摩擦のない運動、収差のないレンズなど)により遂行される。
概要
思考実験という言葉自体は、エルンスト・マッハによって初めて用いられた。
思考実験の例としては、古代ギリシャの「アキレスと亀」やガリレオといった古典から、サンデル講義で有名になった「トロッコ問題」、映画『マトリックス』のモチーフとなった「水槽の中の脳」、アインシュタインと量子力学の闘いといった先端科学までわたる。有名な例としては、アインシュタインが光の速度と慣性系の関係についての洞察から特殊相対性理論に達した考察が挙げられる。
実際に実験器具を用いて測定を行うことなく、ある状況で理論から導かれるはずの現象を思考のみによって演繹すること。いわゆるシミュレーションも実際の対象を使わない点で共通するが、シミュレーションはモデルを使って行うものであり、少なくとも具体的な数値や数式を用いて詳細な結果を得る。これに対して、思考実験はよりあいまいで概念的な結果を求めるものを指す。
とりわけ科学史上、特殊な状況に理論を当てはめることによる帰結と、実験を必要としない日常的経験とを比較することによって、理論のより深い洞察に達してきた考察や、元の理論を端的に反駁し、新たな理論の必要性を示すとともに、それを発展させるのに利用されてきた考察を指すことが多い。 思考実験 – Wikipedia
14の難問がわかりやすく漫画で紹介されている
『マンガでわかる!自分の頭で考えるための思考実験』では、序章、第1章から第6章、終章という構成になっていて、その中で全14の難問について考えることができます。
- アキレスと亀
- マリーの部屋
- トロッコ問題(ケース1)
- トロッコ問題(ケース2)
- トロッコ問題(ケース3)
- わらしべ長者
- ビュリダンのロバ
- スワンプマン
- テセウスの船
- 本当に「知っている」か?
- 急病の老人と青年
- ヘンペルのカラス
- 2つの答え
- AI人間
この本の中では14の難問が紹介されていますが、他にも思考実験というのはたくさんあるのです。
例えば、「便器の中のクモ」。
便器の中にクモを発見し、かわいそうだと思い便器の外に出してあげたのだが、数日後そのクモが便器の外で死んでいるのを発見した。
この話の要点は、クモの幸せは誰が決めるのか?というところです。
クモの幸せはクモしかわからない。人間が自分勝手にかわいそうだと思い便器から出したのは人間の思い込みで、クモは好きで便器の中にいたのかもしれない。
面白いですよね。
「カブトムシの箱」という思考実験もなかなか面白いので気になる方は調べてみてください。
感想
「自分ならどうする?」「自分はこう思う」「なぜそう思った?」っていう感じで自分の思考と感情にフォーカスし、それに対してなぜ?と掘り下げて行くことが本当に大事。
この本の難問だけでなくても、生活の中の全てのものの思考実験をすることが可能になります。
本を読みながらやっていくと、本の登場人物が違う見解を示してくれるのでさらに広がりやすくなって、深まるのも早いかもしれないが、これを一人でやるのは結構時間が必要だなと思います。でも、それだけ自分と向き合えるわけで、深い思考ができるので良いと思います。
「確かに!」とか、「なるほど!」って思うような見解もほんの中にいっぱい出てくるので、面白いです。
本来思考実験は頭の中だけで進めて行くものですが、この本ではマンガとして視覚化されていて考えられるので、小学生くらいの子から楽しく考えられると思います。
とにかく思考と感情をどんどん掘り下げる。
これを常に意識して生活することで、どんどん自分を深く掘り下げていけるし、どんどん自分を知っていけます。私はそうしてます。
みなさんもぜひ、思考実験で思考と感情を掘り下げてみてください。
きっと、パラダイムシフトが起こるはず。
思考実験の本は今回紹介した本以外にもたくさんあるので気になった方は好きなものを読んでみてください。
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